2024/06/27 16:30

京都の琥珀糖屋さん「くいしんぼうギャング」です😸
琥珀糖を中心におやつや食事を提供しています。腹ペコなときにおいしいものを食べる喜びは格別ですよね。
さてみなさん、どうしてわたしたちは食べ物の味を「甘い」や「しょっぱい」と感じることができるのでしょうか。「そんなの舌で味を感じているからに決まってる」と思った方、正解です。

舌には「塩味、甘味、酸味、苦味、うまみ」を感じる味覚があります。その味覚で食べ物など、なんの味がするかの情報をキャッチすることで私たちはその食べ物がどんな味がするかを知ることができるのです。
それでは今回は味の感じ方についてわかりやすく説明します。

【1】まず味をなんで感じるの?

私たちが生きていくためにはエネルギーが必要ですよね。
そのエネルギーを人間は自分で作り出すことができないので人間は食べ物を食べることでエネルギーを確保しているわけですね。糖分をとるとエネルギーを簡単に確保することができるので、人間は基本的に甘いものを好むようになっているのです。

その一方で毒を持っていたり腐っていて食べることができないものがあります。
毒をもっているものや腐っているものをできるだけ避けようとすると何が食べられるのかを判断することが必要です。食べることができるかの判断は目で見て匂いを嗅いでもできますが、最後に判断するのは味を感じる舌です。

苦味はもし食べてみて「苦い」「酸っぱい」と感じたり味が変だと感じれば、その食べ物をまずいと思い吐き出し、逆に「甘い」と感じればおいしいと思ってたくさん食べようとするのです。
何を食べていいか、何を食べたら危険か知識がなくても食べ物の安全を確かめることでできるのが味なのです。味覚のセンサーをかいくぐったものだけが消化器官まで運ばれ体の中に取り込まれます。

【2】どうやって味を感じているの?

舌の表面にたくさんのブツブツ(突起)があるのがわかりますか?
一度鏡の前で舌をだして自分で確認して見てください。その舌のブツブツを味蕾(みらい)といいます。1つのブツブツが1つの味を感じる器官になっています。この1つの味蕾におよそ100個の細胞が入っています。

この細胞には種類があり、5つの「甘味、うま味、塩味、酸味、苦味」を感じる細胞がそれぞれあります。これらの味を感知するセンサーを味覚受容体といいます。1つの味覚受容体は1つの味を感じる専門のセンサーとしてはたらきます。例えばハート型の穴があいているとするとそこに入る形は同じハート型のものしか入りません。他の形のものをぴったり穴にはめることはできませんよね。

このように甘味を感知する味覚受容体は甘味の情報を持つ物質しか受け入れないようにできているのです。この味覚受容体に甘味物質がくっつくことで甘味細胞から脳へ「甘い」という情報が送られます。
ただ私たちが食べているだけなのにこんなことが行われているとは少し不思議な感じがしますね。

まとめ

✅味を感じるのは食べて危険でないか確かめるためだった!
✅それぞれの味によって感知する受容体が違うから味の違いがわかる!