2024/01/17 09:00

こんにちは!京都の琥珀糖屋さんくいしんぼうギャングです😺
琥珀糖の名前に冠する「琥珀」とはどのようなものなのでしょうか。琥珀糖とよばれるようになった由来とともに琥珀とは何か見ていきましょう?
        

【1】琥珀って何?

端的に言うと琥珀とは宝石の一種です。英語では「amber」といいます。宝石といえばダイヤモンドやサファイアなどの鉱物や珊瑚や真珠のような生き物が元となったものを思い浮かべるのが自然かもしれません。ですが、琥珀は宝石の中では特殊で鉱物でもなく、動物由来のものでもありません。琥珀は植物から生まれた宝石なのです。琥珀は数千年前から数億年前に地上で生きていた植物の樹脂が土砂などに埋もれ化石化したことでつくられます。植物から生まれる宝石は非常に珍しく、琥珀は樹脂の化石であるため、貴重なものの中には昆虫や花、葉などが混じり混んでいるものもあります。そのため琥珀は宝石としての価値だけでなく考古学的な価値があるものとしても注目されています。

【2】琥珀の色

日本人が思い浮かべる琥珀はオレンジがかった茶色のような色を想像するかもしれませんが琥珀の色は実に250色あるといわれています。産地によって琥珀の色は異なり、黄、茶、赤、白、青、緑、黒とさまざまな琥珀が発見されています。そのなかでもインドネシアで収集されるブルーアンバーは暗闇に置くと青く光る琥珀であり、琥珀の中でも希少価値が高くなっています。

【3】日本と琥珀

日本では旧石器時代の北海道千歳市の柏台遺跡から約2万年前の琥珀製小玉が発見されており、縄文時代の日本に点在する遺跡からは琥珀が数多く出土しています。奈良〜平安時代には琥珀が祭祀などで使われたり、平安時代から琥珀を燻してお香として使っていたようです。室町時代には琥珀採掘が始まり、今の岩手県久慈町では琥珀の工房が作られて産業化されました。琥珀の需要は当時日本の中心地であった京都で需要が高まっていました。江戸時代には採掘された琥珀は藩の管理品となり、琥珀採掘がより一層さかんになりました。琥珀の一部は細工物として加工され、お香や染料、医薬品としても使われていました。明治時代には船などの錆止めに、昭和には軍艦の塗料や蚊取り線香の代用品として使われていました。現在では主にアクセサリーや工芸品としてつくられています。

【4】琥珀糖と琥珀

日本で採掘されていた琥珀は主に黄色や茶色みがかったものでした。江戸時代に寒天に着色したお菓子、錦玉羹がつくられたのち、それを乾燥したものが琥珀糖と呼ばれるようになったといいます。江戸時代に代表される食べ物の着色料はくちなしの実であり、このくちなしの実は黄色やオレンジを混ぜたような色へと寒天を着色します。くちなしの実で着色された寒天を乾燥させた見た目が日本で採掘される琥珀にそっくりであったため琥珀糖という名称がついたとされています。

まとめ

琥珀は樹脂からつくられる植物由来の珍しい宝石であった!
琥珀糖は作られた当初琥珀に見た目が近かったために琥珀糖と名付けられた!

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